2019年の紅白歌合戦に出場が決まった石川さゆりさん。
36年連続の出場とあり、もはや大晦日になくてはならない存在となっています。
そんな石川さゆりさんですが、2007年以降の紅白では、『天城越え』と『津軽海峡・冬景色』の2曲しか歌っていません。
この2曲を交互に歌っているので、今年は『津軽海峡・冬景色』を歌うという予想まで出回っています。
ではなぜ、石川さゆりさんは紅白で新曲を歌わないのでしょう?
気になるその点について調査してみました。
歌う曲はNHKが決めている!
紅白に出場する歌手がどの曲を歌うかは、歌手本人ではなくNHKが全て決めています。
いくら出場回数が多くても、どんなにベテランでも、世間で大御所とみなされていても、本人が自分で決めることはできないのです。
NHK側としては、『石川さゆりといえばこの2曲』という世間の印象に応えるために、『天城越え』と『津軽海峡・冬景色』をお願いしているのだと思います。
実際、カラオケで歌われている上位も、この2曲がダントツのようです。
カラオケで歌われているからこの2曲が紅白で歌われるのか、紅白でこの2曲ばかり歌われるからカラオケでも人気なのか、という疑問はありますが。
ちなみに石川さゆりさん本人は、紅白でこの2曲ばかり歌うことについて特にコメントは出していません。
ただ世の中の人から見ると、本人はかなり不本意なのではないか、という意見が多いです。
確かに不本意な気持ちもあるとは思いますが、逆に嬉しい気持ちもあるんじゃないかと、私は思っています。
あまりヒットしていない新曲を紅白で披露するより、世間によく知られた曲を繰り返し歌うことで、若い世代にまで自分の曲が浸透するという期待も持てます。
あれもこれもと欲張って、結局なにひとつ印象に残らない歌手より、たった2曲でも超メジャーな曲が知れ渡ったほうが、より深く人々の心に刺さるはずです。
そういった意味で、本人も納得して歌っているのではないでしょうか。
NHK の選考基準は?
歌手を選ぶ際に NHK が選考にしている基準があります。
これの3点は、曲ではなく歌詞を選ぶ時の選考基準ですが、曲にも通じるものがあると思います。
これら3点から見た時に、石川さゆりさんが『天城越え』と『津軽海峡・冬景色』ばかり歌うことは、どういった意味を持つか考えてみました。
(1)今年の活躍
2曲とも今年発表された新曲ではないので、これに関しては当てはまらないと思います。
(2)世論の支持
この点に関しては、かなり大きな意味を持ってると思います。
確かに世論では、「毎年同じ曲ばかりではもう飽きた」とか、「2曲とも知らない」という意見も聞かれます。
でも50代以上の方たちからは、「この曲を聞かなければ、年は越せない」といった意見も多く寄せられています。
石川さゆりさんの代表曲といえる2曲だけに、根強い人気があるのは確かですからね。
(3)番組の企画・演出にマッチするか
3番目のこの理由が、同じ2曲ばかり歌っている一番の理由はないでしょうか。
『天城越え』『津軽海峡・冬景色』のどちらも、番組の構成上、『この時間帯に登場すれば盛り上がる曲』とみなされているような気がします。
根強い人気を誇る曲を選んでおけば、安定的に視聴率をキープすることが期待できます。
新曲を選べば、興味を持った若い層に響いて視聴率がアップする可能性もありますが、逆に根強いファンから反感を買って大暴落する危険性もあります。
特に紅白歌合戦は、視聴率の変動が必ずテレビでも取り上げられるくらいメジャーになっていますので、確実に視聴者を満足させられる曲を選んでいるのだと思います。
まとめ
今回は、石川さゆりさんは紅白でなぜ新曲を歌わないのか、その点について調査・考察してみました。
2019年もあとわずか!
石川さゆりさんが『津軽海峡・冬景色』を歌うのか、はたまた別の曲を歌うのか、乞うご期待といったところですね(笑)