名バイプレーヤーとして数々の作品で活躍する俳優の迫田孝也さん。
特に彼が演じる「父親」役は、作品ごとに全く違う顔を見せ、多くの視聴者を引きつけています。
この記事では、SNSの投稿や公開情報をもとに、迫田孝也さんご自身の父親のエピソードや、彼が演じてきた印象的な父親役について深掘りしていきます。
当記事を読めば、俳優・迫田孝也さんの魅力のルーツや、彼がいかにして視聴者を魅了する「父親」を演じているのかを知ることができますよ!
俳優・迫田孝也の父親はどんな人?職業は教師だった!
父親は高校教師!転校を繰り返した少年時代
迫田孝也さんの演技の幅広さの原点は、もしかしたら彼の育った環境にあるのかもしれません。
実は、迫田さんのお父さんは高校の先生だったそうです。
教師という仕事柄、お父さんは転勤が多く、迫田さんは鹿児島県内で引越しを繰り返す少年時代を送りました。
生まれたのは川内市(現在の薩摩川内市)ですが、その後、田代町(現在の錦江町)や指宿市、そして鹿児島市へと、様々な土地で暮らした経験があるのです。
それぞれの土地で文化や人々の気質に触れたことは、多様なキャラクターを演じ分ける俳優としての大きな財産になっているのではないでしょうか。
面白いことに、迫田さん自身も広島大学の教育学部を卒業し、保健体育の教員免許を持っています。
俳優の道に進む前は、お父さんと同じように教育の道を志していた時期があったのかもしれませんね。
大学時代に訪れた奄美大島で映画のロケ隊と出会ったことが、彼の運命を大きく変えるきっかけになったそうです。
もしこの出会いがなければ、今頃どこかの学校で「迫田先生」として活躍していた可能性もあったでしょう。
様々な土地での暮らしや、教育者であるお父さんの背中を見て育った経験が、現在の人間味あふれる深い演技につながっていると考えられます。
このように、迫田さんのお父さんは高校教師であり、その職業が彼の人生や俳優としての感性に、知らず知らずのうちに大きな影響を与えていたと言えるでしょう。
父子2代で国体参加?父親もスポーツマンだったのか
迫田さんとお父さんの関係を紐解く上で、非常に興味深いキーワードがあります。
それは、迫田さん自身がコラムで語っていた「父子2代で国体参加」という言葉です。
迫田さんは、2023年に開催された「燃ゆる感動かごしま国体」の開会式をはじめ、関連イベントに多数出演し、故郷に大きく貢献しました。
彼自身、鶴丸高校時代にはバレーボール部のキャプテンを務め、ポジションは守備の要であるリベロだったという、根っからのスポーツマンです。
では、「父子2代」ということは、お父さんも過去に国体に参加した経験があるのでしょうか。
これは非常に気になるポイントです。
お父さんが高校教師だったことは分かっていますが、専門の教科までは公表されていません。
しかし、迫田さんが保健体育の教員免許を持っていることを考えると、お父さんも体育の先生だった可能性は十分に考えられますよね。
もしそうなら、選手として、あるいは監督や役員として国体に参加していたとしても不思議ではありません。
あるいは、体育教師ではなかったとしても、何か特定のスポーツに打ち込み、国体に出場するほどの実力を持っていたのかもしれません。
どんな競技で、どのような立場で参加したのか、想像が膨らみます。
確かな情報はありませんが、この「父子2代で国体参加」という一言から、迫田さんのお父さんが教育者であると同時に、スポーツにも深く関わってきた情熱的な人物像が浮かび上がってきます。
迫田孝也は名優!演じた父親役で振り返るそのすごさ
『ドラゴン桜』でのDV父親役のインパクト
迫田孝也さんの「父親役」と聞いて、2021年に放送されたドラマ『ドラゴン桜』を思い出す人は多いのではないでしょうか。
この作品で彼が演じたのは、志田彩良さん演じる小杉麻里の父親役。
これが、とにかく強烈なインパクトを残しました。
「女のくせに大学に行きてぇなんて、生意気なんだよ!」という時代錯誤なセリフを吐き、娘の努力を踏みにじる姿に、SNSでは「本当に憎くなる」「怖すぎる」といった声が溢れました。
暴力シーンのリアルさも相まって、多くの視聴者がこの”DV毒親”に嫌悪感を抱いたのです。
しかし、物語が進むにつれて、彼がそうなってしまった背景にある会社の倒産や苦悩が描かれ、徐々に彼の人間的な弱さが明らかになっていきます。
そして最終的には、桜木先生(阿部寛さん)の言葉で心を動かされ、娘を応援する父親へと変わっていくのです。
この憎らしいDV親から、娘を想う不器用な父親へと変わっていく心の機微を見事に表現した迫田さんの演技には、「切り替わりが自然で凄い」「最後は泣かされた」と絶賛の声が上がりました。
視聴者に強烈な憎しみを抱かせた上で、最後には同情や感動を誘う。
この難しい役柄を完璧に演じきったことで、迫田さんの俳優としての評価を不動のものにしたと言っても過言ではないでしょう。
理想からDVまで!SNSで話題になった父親役
迫田さんのすごいところは、『ドラゴン桜』のような強烈な父親役だけでなく、全くタイプの違う父親像も完璧に演じ分けてしまう点です。
まさに「カメレオン俳優」と呼ぶにふさわしい活躍を見せています。
例えば、GLAYのヒット曲「Precious」のミュージックビデオでは、若くして妻を亡くし、男手ひとつで2人の子どもを育てる切ない父親役を演じました。
セリフが一切ない中で、表情や仕草だけで悲しみや愛情を表現する姿は、多くの人の涙を誘いました。
また、『嘘の戦争』では草彅剛さん演じる主人公の回想シーンに登場し、家族思いの心優しい父親を好演。
一方で、『大岡越前』ではなんと実の父親を毒殺してしまう息子の役を演じるなど、その役柄の振り幅には驚かされます。
『義母と娘のブルース』や『限界団地』で見せた、少し頼りないけれど人間味あふれる父親役も印象的でした。
これだけ違うタイプの父親を演じているため、SNSでは「あの優しいお父さん役の人が、まさかDV親役の迫田さんだったなんて!」と、後から気づいて驚く声も少なくありません。
理想の父親からDV親、そして被害者から加害者まで。
どんな「父親」もリアルに演じきってしまう迫田さんは、視聴者の心に深く刻まれる、唯一無二の俳優だと言えるでしょう。
迫田孝也の父親は高校教師!DV親から理想のパパまで演じ分ける原点:まとめ
今回は、俳優・迫田孝也さんの魅力の源泉を、彼自身の父親のエピソードと、彼が演じてきた「父親役」から探ってみました。
ご自身の父親は高校教師であり、スポーツにも打ち込んだであろう真面目で情熱的な人物像が浮かび上がりました。
その影響か、迫田さん自身も誠実な人柄がにじみ出ていますよね。
一方で、俳優としてはその人柄とは真逆のDV親から心優しい父親まで、あらゆる役柄を完璧に演じ分けるという、とてつもないギャップを持っています。
この誠実な人柄と、役者としての狂気的なまでの憑依能力。
この二面性こそが、俳優・迫田孝也さんの最大の魅力なのかもしれません。
これからも彼がどんな「父親」像を見せてくれるのか、楽しみでなりません。