多くのロックファンを熱狂させたバンド、ミッシェルガンエレファント。
彼らの突然の解散発表は大きな衝撃を与え、その理由は今も多くの憶測を呼んでいます。
公式な発表がない中、ファンやメディアの間で語られてきたミッシェルガンエレファントの解散理由とは何だったのでしょうか?
当時のインタビューやファンの声、そして伝説となった解散ライブの記録をもとに、その真相に迫ります。
当記事を読めば、ミッシェルガンエレファントの解散理由に関する様々な見方や、解散ライブの様子を知ることができますよ!
ミッシェルガンエレファント解散、本当の理由とは?
音楽性の違い?囁かれた解散理由
ミッシェルガンエレファントの解散理由として、ファンの間でよく囁かれているのが「音楽性の違い」です。
はっきりとした発表はなかったけれど、いくつかの情報から、そう考える人が多いみたいなんです。
例えば、ある週刊誌では「バンド解散の真相」みたいな特集が組まれたことがあったそうで、それを読んだファンの方の記憶によると、「チバユウスケさんが本格的にギターを弾くようになったことで、バンドの音楽性が変わってきたのが理由ではないか」と書かれていたとのこと。
確かに、ミッシェルの後期の曲、特に最後のアルバム『SABRINA HEAVEN』や『SABRINA NO HEAVEN』あたりを聴くと、それまでのガレージロックっぽい感じとは少し違う、新しい挑戦をしているような曲が増えている感じがしますよね。
チバさんはその後、The Birthdayというバンドでも活躍されましたが、そのバンドの曲について「ミッシェルや、その前にやっていたROSSOではできなかったこと」というような発言もしていたそうです。
これは、チバさん自身が新しい音楽の方向性を探していた、ということなのかもしれません。
一方で、ギターのアベフトシさんについては、最後のアルバムの頃のインタビューで「ギターを弾くのがしんどかった」というようなことを話していた、というファンの記憶もあるようです。
これが本当なら、新しい方向へ進みたいチバさんと、もしかしたら今までのスタイルを続けたかった、あるいは少し疲れていたアベさんとの間に、少しずつズレが生じていた、という見方もできるかもしれません。
もちろん、これも憶測の一つに過ぎないけれど、バンドが長く続けば音楽性が変わっていくのは自然なこと。
その変化が、ミッシェルの解散という道につながった可能性は、多くのファンが考えている理由の一つみたいです。
メンバー間の関係性も解散理由か
音楽性の違いだけじゃなく、メンバーそれぞれの気持ちや関係性の変化も、ミッシェルガンエレファントの解散理由に関係しているのかもしれない、と考えるファンもいます。
例えば、最後のライブツアーのDVDを見たファンの中には、「アベフトシさんの表情や態度が、なんだかいつもと違うように見えた」「ちょっとピリピリしているというか、他のメンバーとあまり打ち解けていないように感じた」という感想を持った人もいるようです。
ライブ中のメンバーは、お互いに目線を合わせることも少なく、それぞれが自分の音を最大限に出すことに集中しているように見える、という分析もあります。
まるで「4人それぞれが独立した国みたいだ」と感じた人もいるくらい、個性が強いメンバーが集まっていたバンドでした。
仲が良いとか悪いとか、そういう単純な話ではなく、プロとしてお互いをリスペクトしつつも、それぞれの音楽に対する考え方や、バンドとしての未来像に少しずつ違いが出てきた可能性はありますよね。
解散発表の少し前に収録されたテレビ番組で、チバユウスケさんはミッシェルのことを「ファミリーであると思うし、一生」と語っていたそうです。
その言葉を聞いたファンは、まさかそのすぐ後に解散するとは思わなかったかもしれません。
この言葉と解散という現実の間に、何か複雑な事情があったのでは、と考えてしまいます。
アベフトシさんは解散後、一時期音楽の世界から離れて、地元に帰って塗装の仕事をしていた、という話もあります。
バンド活動に対して、何か思うところがあったのかもしれませんね。
このように、音楽の方向性だけでなく、メンバー一人ひとりの心の中の変化や、4人の関係性が時間を経て変わっていったことも、解散という決断につながった理由の一つとして考えられているようです。
解散理由は公式発表されず憶測呼ぶ
ミッシェルガンエレファントが解散を発表したとき、多くのファンが「なぜ?」と疑問に思いました。
でも、バンドのメンバー、チバユウスケさん、アベフトシさん、ウエノコウジさん、クハラカズユキさんの誰からも、「これが解散の理由です」というはっきりとした説明はなかったんです。
雑誌のインタビューなどで解散について聞かれても、どこか答えにくそうにしていたり、話題を変えたりすることもあったみたいです。
例えば、あるファンの方が読んだインタビューでも、その質問には答えたがっていなかった、と感じたそうです。
だから、ファンはずっと「本当の理由は何だったんだろう?」と考え続けてきました。
インターネットの質問サイトなんかでも、「ミッシェルの解散理由を知ってる方いませんか?」という質問が、解散から何年も経った後にも投稿されていて、たくさんの人が見ているんですよ。
解散したのは2003年のことなので、もう20年以上も前の話。
それでも、いまだにSNSなんかで「解散理由、気になるなあ」「やっぱり好きだったから知りたい」といった声が見られます。
当時のファンはもちろん、後からミッシェルを知った人たちにとっても、解散理由は大きな謎のままなんですね。
メンバーから直接的な言葉がなかったからこそ、ファンの間では「もしかしたらこうだったんじゃないか」「いや、こういう理由かもしれない」といった色々な話が生まれ、語り継がれているのかもしれません。
はっきりとした答えがないからこそ、ミッシェルの解散は多くの人にとって、いつまでも心に引っかかる出来事として残り続けているのでしょう。
ミッシェル解散理由と伝説になった解散ライブ
忘れられない幕張での解散ライブ
ミッシェルガンエレファントの最後の日は、多くのファンにとって忘れられない一日となりました。
それは2003年10月11日、千葉県の幕張メッセで行われた解散ライブ「LAST HEAVEN」。
この日のライブは、まさに伝説として語り継がれています。
会場には、彼らの最後の姿を目に焼き付けようと、本当にたくさんのファンが集まりました。
チケットを手に入れられた人は幸運で、中にはチケットが取れずに会場に行けず、後になって「あの時行っておけばよかった」と後悔している人もいるくらいです。
実際にライブに行った人たちからは、「その場にいられたことが一生の誇り」「まるで卒業式みたいだった」「この世の終わりかと思った」といった声が聞かれます。
ライブが始まると、会場の熱気はものすごかったそうです。
メンバーは汗びっしょりになりながら、最後の力を振り絞るように演奏を続けました。
ファンもそれに全力で応え、会場全体が一体となっていたんですね。
特にアンコールで演奏された「世界の終わり」は、多くの人の心に深く刻まれています。
この曲の演奏中に、ギターのアベフトシさんの弦が切れるというアクシデントがあったそうですが、それすらも伝説の一部として語られているんですよ。
全ての演奏が終わった後、会場は感動と、そして終わってしまったことへの寂しさで、なんとも言えない空気に包まれたそうです。
放心状態になるファン、涙を流すファン…。
ミッシェルの音楽が止まってしまった現実を突きつけられ、多くの人が言葉を失いました。
この幕張での解散ライブは、バンドにとってもファンにとっても、特別な、そして二度と戻らない時間となったのです。
解散ライブ映像から読み解く想い
ミッシェルガンエレファントの解散ライブ「LAST HEAVEN」は、幸いなことにDVDとして映像化され、後に映画館でも上映されました。
解散発表してから小さいライブハウスばかりの追加公演
ミッシェルガンエレファント – リリィ
2003.09.25 LAST HEAVEN TOUR @京都磔磔 pic.twitter.com/vvMjEFnEFy— おたむ (@donchintan696) September 24, 2023
だから、当日会場に行けなかったファンも、その伝説のライブの様子を知ることができるんです。
この映像を見ると、言葉では語られなかったメンバーたちの想いや、バンドが解散に向かう独特の空気感が伝わってくるような気がします。
例えば、一部のファンが指摘するように、アベフトシさんの表情が硬く見えたり、メンバー同士があまり目を合わせずに、それぞれが自分の世界に入り込んで演奏しているように見えたりする場面もあります。
それは、彼らが「個々の最大出力の音を鳴らす」ことに集中していた結果なのかもしれません。
デビュー当時の若々しい映像と比べると、解散ライブの頃のメンバーは、よりストイックで、どこか張り詰めた雰囲気を持っているようにも感じられます。
でも、映像からは、彼らが最後まで全力でミッシェルの音楽を届けようとしていたこと、そしてお互いへのリスペクトが根底にあったことも伝わってきます。
最後のテレビ出演となったミュージックステーションでの「エレクトリック・サーカス」の演奏も、多くのファンの記憶に鮮明に残っていますよね。
あの時の映像も、彼らの解散間際の姿を捉えた貴重な記録です。
そしてやはり、「世界の終わり」の演奏シーン。
特にアウトロでアベさんのギターの弦が切れる瞬間は、何度見ても胸が締め付けられるような、象徴的な場面として語られています。
解散ライブの映像は、単なるライブ記録ではなく、ミッシェルガンエレファントというバンドが燃え尽きる瞬間の、メンバーたちの複雑な想いや覚悟のようなものを、私たちに伝えてくれる貴重なドキュメントと言えるでしょう。
ミッシェルガンエレファントの解散理由を考察!音楽性の違いかメンバー間の溝か?:まとめ
ミッシェルガンエレファントの解散理由については、残念ながら現在も公式な発表はありません。
そのため、ファンの間では「音楽性の違い」や「メンバー間の関係性の変化」など、様々な憶測が語り継がれています。
特に、チバユウスケさんがギターを本格的に弾き始めたことによるバンドサウンドの変化や、アベフトシさんがギターに負担を感じていたかもしれないという話は、有力な説として考えられているようです。
また、伝説となった2003年の幕張メッセでの解散ライブ「LAST HEAVEN」の映像からは、メンバー個々の強い意志や、解散に向かう独特の緊張感のようなものが伝わってきます。
明確な解散理由が語られないからこそ、ファンはそれぞれの想いを巡らせ、ミッシェルガンエレファントというバンドの存在を考え続けているのかもしれません。
アベフトシさん、そしてチバユウスケさんが亡くなられた今、再結成の夢は叶わなくなってしまいましたが、彼らが遺した音楽と、その強烈な最後の姿は、これからも多くの人々の心の中で生き続けることでしょう。