女子バレーの黒後愛選手について「引退したの？」と気になっている方はいませんか。
一時期コートを離れていたため、その理由を探している人も多いようです。
実は、黒後愛選手は引退していません。
事前に共有いただいたインタビューやSNSの情報を元に、引退の噂が出た背景と、彼女がコートに戻ってきた現在の活躍を解説します。
当記事を読めば、黒後愛選手の引退説の真相から完全復活までの道のりを知ることができますよ！
黒後愛の引退説が出た本当の理由とは？
東京五輪後の休養期間が引退の噂に？
黒後愛さんは、高校時代から「天才少女」として注目を集め、2017年にVリーグの東レアローズに入団してからは、すぐにチームの中心選手として活躍しました。
特に、同じ高校の先輩であり、女子バレー界のレジェンドでもある木村沙織さんが引退した直後だったため、多くのファンやメディアから「ポスト木村沙織」として大きな期待を寄せられていたのです。
SNS上でも「木村沙織が引退して、黒後愛が入団するのか。
成徳の系譜ってやつかしら」といった投稿が見られ、その期待の高さがうかがえますね。
しかし、2021年の東京オリンピックが終わった後、黒後愛さんはしばらく公式戦のコートから姿を消しました。
あれだけ注目されていたエース選手の不在は、ファンにとって大きな驚きと心配の種となったのです。
2018年頃にも怪我による引退の噂が流れたことがあったため、「今回こそ本当に引退してしまうのでは…」という憶測が広まってしまいました。
日本代表を背負い、常に高いレベルでプレーし続けることは、私たちが想像する以上に心と体に大きな負担がかかるもの。
この休養期間は、そうしたプレッシャーから一旦離れ、心身をリフレッシュさせるための大切な時間だったのかもしれません。
結果的に、このコートを離れていた期間が、黒後愛さんの「引退説」が生まれる大きなきっかけになったと考えられます。
「バレーを続けたいのか」本人も葛藤した過去
コートを離れていた期間、黒後愛さんはただ休んでいただけではありませんでした。
彼女は自分自身の心と深く向き合い、大きな葛藤を抱えていたのです。
後のインタビューで、当時の心境を次のように語っています。
「自分がバレーボールをこう好きなのかっていうところと続けたいのかっていうところと…」
これは、彼女が自分のキャリアの岐路に立ち、バレーボールという存在そのものについて真剣に悩んでいたことを示す、非常に印象的な言葉です。
さらに「このまま分からないまま終わるのも…」とも話しており、中途半端な気持ちで自分のバレーボール人生に幕を引きたくない、という強い意志が感じられます。
この深い悩みの末に、彼女はまず、所属していた東レアローズで1年間プレーを続けることを決意します。
そして、その中でプレーを続けるうちに「やっぱり好きなんだな」という素直な気持ちと、「もっと突き詰めたい」という新たな情熱が生まれてきたのでした。
この葛藤の時間は、決して無駄なものではなかったのです。
このように、引退説が流れるほどの休養と葛藤は、黒後愛さんにとって、一度立ち止まってバレーボールへの純粋な愛情を再確認するための、かけがえのないプロセスだったと言えるでしょう。
黒後愛は引退しない！コートへ戻ってきた理由
埼玉上尾への移籍で取り戻したバレーへの情熱
「やっぱりバレーが好きだ」。
その気持ちを再確認した黒後愛さんは、次なるステップとして大きな決断をします。
それは、約7年間在籍した東レアローズを離れ、埼玉上尾メディックスへ移籍することでした。
慣れ親しんだ環境から飛び出すことは勇気のいることですが、「環境を変えてまた新たな自分じゃないけど、いい刺激になるんじゃないかな」と、前向きな気持ちで新たな挑戦を選んだのです。
この移籍は、彼女にとって素晴らしい転機となりました。
新しいチームでプレーする中で、彼女の表情やプレーには明らかに変化が見られたのです。
インタビューでは、周りの人から「楽しそうにバレーしてるよね」と言われることが増えた、と嬉しそうに語っていました。
ファンからも「開幕戦から躍動する黒後愛を久しぶりに体感できたシーズンでした」といった声がSNSに投稿されており、多くの人が彼女の復活を喜んでいる様子が伝わってきます。
新しいチームメイトとコミュニケーションをとり、新たな環境で自分のプレーを表現することで、黒後愛さんはかつてのプレッシャーから解放され、バレーボールを心から楽しむ感覚を取り戻したのかもしれません。
この移籍という決断こそが、彼女を引退の噂から完全に解き放ち、再びコートの上で輝くための最も大きな理由となったことは間違いないでしょう。
3年ぶりの代表復帰！完全復活への道のり
埼玉上尾メディックスでの目覚ましい活躍は、彼女をさらなる高みへと導きました。
リーグ戦でのプレーが評価され、2024年、ついに3年ぶりに日本代表チームへの復帰を果たしたのです。
東京オリンピック以来となる代表のユニフォーム。
それは、彼女が自らの力で掴み取った「完全復活」の証でした。
代表合宿に合流した当初は「すごい緊張してました」と、まるで新人のようなフレッシュな気持ちだったと語る黒後愛さん。
以前は、外から客観的に「頑張ってるな」と応援していた日本代表。
今度は自分がその一員として、「自分の全てを出しきるっていう気持ち」で戦う立場になりました。
かつて、仲間たちが必死に戦うオリンピック予選を会場で観戦し、思わず涙がこぼれるほど感動したという彼女。
今度は自分が、あの舞台を目指す当事者としてコートに立つことになります。
休養や葛藤、そして移籍という大きな経験を経て、彼女はプレーヤーとしてだけでなく、一人の人間としても大きく成長しました。
その経験は、きっと今の代表チームにとって大きな力となるはずです。
引退説が嘘のように、心身ともにたくましくなって帰ってきた黒後愛さん。
彼女のこれからの活躍、そしてパリ五輪への挑戦から、ますます目が離せませんね。
黒後愛の引退説が流れた理由！3年ぶり代表復帰までの記録：まとめ
今回は、黒後愛選手の引退説の理由と、その後の復活について詳しく解説しました。
結論として、黒後愛さんは引退していません。
東京五輪後の休養や、自身の進むべき道について深く悩んだ時期があったことから、「引退するのでは？」という噂がファンの間で広まったようです。
しかし、その期間は彼女にとって、バレーボールへの愛を再確認するための大切な時間となりました。
その結果、彼女は移籍という新たな挑戦を選び、見事にコートの上で輝きを取り戻したのです。
引退という選択の可能性もあったかもしれませんが、彼女が選んだ本当の理由は、「再びコートに立ち続ける」という道でした。
3年ぶりに日本代表にも復帰し、楽しそうにプレーする姿は多くのファンに勇気と感動を与えています。
これからも黒後愛選手の素晴らしい活躍をみんなで応援していきたいですね。