寛一郎のべらぼう演技が下手？吹き替え無しの挑戦

寛一郎（かんいちろう）さんが『べらぼう』で見せた演技が「下手」だったのか、気になっている人もいるようですね。

「寛一郎べらぼう下手」と検索すると、特に「浄瑠璃（じょうるり）」の歌について、さまざまな意見が見つかります。

当記事を読めば、SNSやブログの感想をもとに、寛一郎さんの『べらぼう』での評価がどうだったのかを知ることができますよ！

Contents

寛一郎は『べらぼう』の演技が下手？SNSの評価
- 寛一郎が『べらぼう』で下手と言われる訳
- 「鎌倉殿」公暁とのギャップと存在感
『べらぼう』で寛一郎が下手ではなかった点

寛一郎は『べらぼう』の演技が下手？SNSの評価

寛一郎が『べらぼう』で下手と言われる訳

SNSの感想を見ていると、「寛一郎くんには無理だった気がします」といった、少し手厳しい意見が確かに見られました。

寛一郎さんが演じたのは、「馬面太夫（うまづらだゆう）」というあだ名で呼ばれた富本豊志太夫（とみもととよしだゆう）です。

この人物は、当時の江戸で大人気だった浄瑠璃の語り手。

今でいう「スーパースター歌手」のような存在でした。

「その美声で観衆を虜にした」という役柄だったため、視聴者の期待も非常に高かったようです。

そのため、一部の視聴者からは「プロ中のプロの役なのだから、本物の浄瑠璃のプロの声を聴きたかった」という意見が出ました。

ブログなどでも、「練習したのはすごいけれど、本職のレベルには届かないのでは」と、専門的な技術の高さを求める声があったのですね。

また、『鎌倉殿の13人』で源実朝（みなもとのさねとも）を演じた柿澤勇人（かきざわはやと）さんが浄瑠璃の家系ということもあり、「柿澤さんで見たかった」という声も一部でありました。

普通の演技が「下手」というよりも、この「浄瑠璃を語るシーン」が、専門的な技術を期待していた人にとって「物足りない」と感じられたようです。

つまり、寛一郎さんの演技そのものが下手だったというよりは、「歴史的な天才歌手」という役柄のハードルが非常に高かったため、厳しい評価も生まれた、と考えられます。

「鎌倉殿」公暁とのギャップと存在感

寛一郎さんを『べらぼう』で見て、「あれ？」と感じた人の中には、過去の役との大きな違いに戸惑った人もいるかもしれません。

寛一郎さんは、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に、「公暁（くぎょう）」の役で出演していました。

この役は、叔父である源実朝を暗殺してしまう、暗く悲しい役どころ。

雪の中で刀を構える姿は、多くの視聴者に強いインパクトを残しました。

一方、『べらぼう』で演じた馬面太夫は、美声で人々を魅了する、人情にあふれた男前なキャラクターです。

SNSでは「公暁を演じた人と同じと知ってびっくり！」「あまりにも穏やかな好男子」と、そのギャップに驚く声が本当にたくさん上がっていました。

『鎌倉殿の13人』の公暁：暗く、悲劇的な役。セリフは少なめ。
『べらぼう』の馬面太夫：美声で人情家。江戸弁を話す男前。
（『ばけばけ』の山根銀二郎：ゆるやかで穏やかな男性。）

『鎌倉殿』ではセリフが少なく、表情で苦悩を見せていましたが、『べらぼう』では江戸弁で「それが、男ってもんだろ？」とサラリと言うシーンも。

このセリフに、「お父さん（佐藤浩市さん）ソックリ！」と感じた人も多かったようです。

顔立ちはお父さんとそっくりではないのに、ふとした表情や「所作（しょさ）」、声の出し方に、お父さんやお祖父さん（三國連太郎さん）の面影が「ヌッと現れる」と評する人もいました。

このように、まったく違う役を演じ分ける「役者の底力」や、偉大な家族から受け継いだ「存在感」は、『べらぼう』でも高く評価されていた、と言えるでしょう。

『べらぼう』で寛一郎が下手ではなかった点

『べらぼう』寛一郎の浄瑠璃（歌）への挑戦

「下手」という意見があった一方で、寛一郎さんの浄瑠璃（歌）を「素晴らしかった」と称賛する声も非常に多かったのです。

SNSでは、「美声響かせた！」「寛一郎さんいい声」「本当に素敵だった」と、その声に魅了されたという感想がたくさん投稿されていました。

特に、吉原の女郎たちに歌を聞かせるシーンは、「演出もあいまってホロリとさせられました」「艶っぽくて、なんとも言えない味がある」と絶賛されています。

中には、「声が良くて本職の人を連れてきたのかと思った」という感想もありました。

浄瑠璃は、とても独特な節回し（メロディー）があり、プロの技術が必要な、非常に難しいものです。

寛一郎さんが挑戦した「富本節（とみもとぶし）」は、その中でも特に繊細で上品な語りが特徴とされています。

『べらぼう』の公式SNSでは、寛一郎さん自身も「太夫の歌は難しく、付け焼き刃でできることではない」と、その難しさを認めるコメントをしています。

ですが、その上で「精一杯やらせてもらいました」と語っており、真剣にこの役に取り組んだことがうかがえます。

専門家から見れば違いがあるのかもしれませんが、多くの視聴者の心を動かし、「素敵だ」と思わせるだけの見事な挑戦だった、と言えますね。

『べらぼう』寛一郎は吹き替えなしだった？

「寛一郎さんの歌、もしかしてプロの人が吹き替え（アテレコ）した？」と思った人もいたかもしれません。

しかし、これは吹き替えなしで、寛一郎さん本人が演じていたようです。

『べらぼう』の公式SNSが、寛一郎さん本人の「太夫の歌は（中略）精一杯やらせてもらいました」というコメントを紹介しています。

また、他のSNS投稿でも「なんと太夫の唄、吹き替えなしでしたか！」「素晴らしい役者ですね！」と、本人が演じていることが話題になっていました。

寛一郎さんの挑戦：「太夫の歌は難しい」と認めつつ、「精一杯やった」とコメント。
他の俳優さんも：市川門之助役の濱尾ノリタカさんも、稽古を経て「踊り」をマスター。
視聴者の反応：「吹き替えなし」での挑戦を称賛する声が多数。

もちろん、「プロに任せた方が良かった」という意見も、役柄の重要性を考えれば一つの正しい意見です。

ですが、俳優さん自身が演じることで、役の感情がそのまま声に乗る、という良さもありますよね。

寛一郎さんが演じたからこそ、「艶っぽさ」や「品と色気」が声にも表れていた、と感じた人も多かったようです。

「歌が上手い・下手」という議論が起こること自体が、寛一郎さんが吹き替えなしで難役に挑み、それだけ注目を集めた「証拠」と言えるのではないでしょうか。