別府駅前に立つ、あのユニークな銅像、油屋熊八さんの像。
一度見たら忘れられない、あの面白いポーズには一体どんな理由があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
SNSでの目撃情報や彼の残した偉大な功績をヒントに、この記事では油屋熊八さんの像の謎に迫ります。
当記事を読めば、像のポーズに込められたかもしれない、彼の情熱的な想いや人物像を知ることができますよ！
油屋熊八のポーズ！気になる理由を徹底考察
理由の有力説「天から舞い降りた」ポーズ
あの印象的なポーズには、どんな理由が込められているのでしょうか。
はっきりとした記録が残っているわけではありませんが、最も有力とされている説が一つあります。
それは、「天から舞い降りて『やあ！』と呼びかけている」というもの。
つまり、この像はただ立っているのではなく、天国から私たちのいる地上へダイナミックに舞い降りてきた瞬間を切り取った作品だ、という解釈です。
そう考えると、マントがふわりと広がり、片足が少し浮いているような躍動感あふれる姿にも納得がいきますね。
高く掲げた手は、別府にやってきた人々への歓迎のあいさつ。
「やあ、よく来たね！」と、満面の笑みで声をかけてくれているようです。
常に人々を楽しませ、おもてなしの心（ホスピタリティ）を大切にした油屋熊八さん。
彼の「旅人を懇ろにせよ（旅人は手厚くもてなしなさい）」という信念を、このポーズは体現しているといえるでしょう。
別府を訪れるすべての人を、今も天国からパワフルに見守り、歓迎してくれている。
そんな心温まる理由が、この説からは伝わってきます。
SNSで噂されるポーズにまつわる他の理由
「天から舞い降りた説」以外にも、SNSなどでは様々な理由が推測されていて、それを探るのも面白いものです。
一つは、あれが油屋熊八さんの「得意ポーズ」だったのではないか、という説。
記録写真などがあるわけではありませんが、人々を驚かせることが大好きだった彼の性格を考えると、普段からあのような陽気なポーズを取っていた可能性も想像できます。
また、彼の有名な口癖と結びつける人もいます。
それは、「生きてるだけで丸儲け」という言葉。
どんな困難があっても、命さえあれば何でもできる、という彼の力強い人生哲学です。
あの天を仰ぐような開放的なポーズは、まさにこの言葉の精神そのものを表現している、と考えることもできるでしょう。
人生を全力で楽しみ、その喜びを全身で表している姿が、あのポーズになったのかもしれません。
これらの説に共通するのは、油屋熊八さんという人物が持つ、底抜けの明るさとサービス精神です。
どの理由が真実であったとしても、あのポーズが彼の素晴らしい人柄から生まれたものであることは間違いなさそうですね。
油屋熊八のポーズはなぜ？像に隠された理由
油屋熊八って何をした人？
「そもそも油屋熊八さんって、何をした人なの？」と疑問に思うかもしれませんね。
彼は、今の別府温泉の基礎を築いた、とてつもないアイデアマンだったのです。
SNSの投稿にもあるように、彼は現在の「亀の井ホテル」や「亀の井バス」の創業者。
当時はまだ温泉が湧くだけの静かな町だった別府を、日本中が知る一大観光地に変えた立役者なんですよ。
例えば、日本で初めてバスガイドを乗せた定期観光バスを走らせたのは、何を隠そうこの油屋熊八さんでした。
火山の噴気や熱泥が噴き出す恐ろしげな場所を「地獄」と名付け、それを巡る「地獄めぐり」を一大エンターテインメントにしたのも彼のアイデアです。
さらに、「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」という有名なキャッチコピーを創作し、日本中に別府の名を広めました。
彼の活動は別府だけにとどまらず、由布院の町の礎を築くことにも貢献したといわれています。
このような数々の功績から、油屋熊八さんは「別府観光の父」と呼ばれ、地元の人々から深く尊敬される恩人として、今も語り継がれているのです。
思わず真似したくなる？油屋熊八のポーズ
別府駅の改札を出てすぐ、私たちを出迎えてくれる油屋熊八さんの銅像。
その最大の特徴は、なんといっても天に向かって片手を高々と掲げた、躍動感あふれるポーズでしょう。
SNS上では「面白いポーズ」「テンションが高い」「一体何なのw」といった声がたくさん見られます。
多くの観光客が像と同じポーズで記念撮影をしており、その様子がたびたび投稿されていることからも、いかにこの像が愛されているかがわかります。
よく見ると、彼のマントには小さな鬼がしがみついていて、これもまたユニーク。
クリスマスにはサンタクロースの衣装を着せられるなど、季節ごとに地元の人たちの手で衣替えをすることもあるようです。
銅像自体がすっかり観光名所になっているんですね。
この銅像のサブネームは「ピカピカのおじさん」。
これは彼の頭が光っていることから名付けられたという説もあり、親しみを込めてそう呼ばれることもあるのだとか。
油屋熊八さん自身が観光スポットになることで、道行く人々を楽しませ、別府の旅の思い出をより特別なものにしているのかもしれません。
油屋熊八のポーズの理由は？天国からのメッセージ？：まとめ
今回は、別府駅前に立つ油屋熊八さんの像について、そのユニークなポーズの理由を考察してみました。
彼が別府を日本有数の観光地にした偉大な人物であることを知ると、あのポーズがさらに味わい深く見えてきます。
「天から舞い降りて歓迎している説」や、彼の「生きてるだけで丸儲け」という人生哲学を表している説など、様々な解釈がありました。
どの説が真実であれ、あの像は油屋熊八さんが生涯をかけて注いだ、別府を一大観光地へと変えた情熱と、人々への温かいおもてなしの心の象徴といえるでしょう。
次に別府を訪れる際は、ぜひそんな彼の想いを感じながら、一緒に記念撮影をしてみてはいかがでしょうか。
